寒バヤの投網漁に同行して
またまた田舎での魚捕りの記事です。
オシドリを撮りに行った翌日(の昨日)。 ウナギ捕り名人の例のS君が行う寒バヤの投網漁に同行して来ました。
川幅50mほどの大川(高梁川の支流の成羽川)に注ぎ込むそのまた支流の小河川での投網漁です。
渇水のこの時期の小河川には、夏に湧いた(孵化した)稚魚も含め、大量のハヤが集っています。
前日まで幾多の川筋の様子を観て来たS君は格好のポイントに見事な第一投を投じました。
慎重に網をすぼめて寄せて行き、
第一投でこの成果!
場所を変えて投じる度にこの成果。
同行のS君の幼馴染のM君と私はハヤを拾うのに大わらわ!
地元の町中の河川に場所を変えてみましたが、此処での成果は芳しくありませんでした。
この日の成果は約600匹。1時間半の漁にしては大漁です。
S君が、私への分け分として約200匹、1.5Kgのハヤをくれました。
早速腹をして自家製の竹串に刺しました。爺さんや親父から教わった方法です。
そして、いつもの自家製の魚焼コンロに薪ストーブで作った消し炭を熾して焼に入ります。
必要なものはビールです。350ml缶で2本は最低でも。(笑)
消し炭の遠火でじっくりと焼き上げますが、尻尾が焦げないように隣の串に被せて焼きます。塩焼きではなくて素焼きです。
焼き上がりの状態です。
このまま生醤油で食べるも良し、から揚げにして南蛮漬けや甘露煮にも、昔は一度干して再度火を入れて保存食にしていたそうで、食堂の天井に稲藁の筒に何段にも放射状に刺したハヤが吊るされていたのを覚えています。
さてこの素焼きのハヤ、如何にして食べましょうかな?
(2020年11月18日 追記)
そして翌日。再度消し炭を熾して串に二度目の火を入れて、昔の藁筒を探し出し、布テープを巻いて吊るしました。
その昔、親父が獲ってきたハヤを始末して、丹念に焼いて、この様に縁側の天井に吊るしていた爺さんを思い出しました。田舎の風物詩です。
(追記)
この串刺しのことを「弁慶刺し」と呼ぶそうです。牛若丸を守って追っ手の矢を全身で受け止めた武蔵坊弁慶の姿に似ているからでしょうか?
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