今日の野鳥はオオグンカンドリです。
今夏、釣針の付いた糸が絡んで保護の後に放鳥されて話題を呼んだ東京湾のオオグンカンドリでしたが、聞くところによるとその後落鳥したとか。
そんな悲しい話を聞く前に、今度は、九十九里の漁港に2羽のオオグンカンドリの幼鳥が入っているとの嬉しいニュースが飛び込んできました。
青空バックの飛翔姿を是非にと、晴天の日並みを探す内に野暮用も重なり行けず仕舞い。 「○○と秋の空」とは良く言ったもので、天気予報もコロコロと変わって・・・・・
10日も経過した9月19日の水曜日、当日朝の外房の天気予報を確認して決行しましたが、いつもの首都高の渋滞に遭遇し、到着したのは11時過ぎでした。
肝心のオオグンカンドリですが、朝方飛立って丁度漁港に帰って来たところでした。
港内が見渡せる順光側に陣取って、オオグンカンドリの姿を追いました。

餌を見付けたのか、埠頭の岸壁に沿って水面に突っ込みます。





見事に小魚を捕食しました。
捕食のパターンが解ったので、立ち位置を変えようと移動したその瞬間、

目の前でオオグンカンドリがホバっている!



逆さまになって、

ドスン!と音を立てて埠頭のコンクリートの上に落下しました。
咄嗟のことで何が起こったのか分かりませんでしたが、どうも釣り人が釣った魚を捕食したようで、黄色いテグスが全身に絡んで落ちたようでした。
駆け寄って状態を診ると、既に魚は吐き出し、大きな嘴で噛み付く動作をするほどで、大丈夫な様子。 しかし、釣り糸は体に十字に絡み、釣り餌のゴカイが付いたもう一本の釣り針が左翼の翼角の辺りに食い込んでいる。
こんな時はモタモタして居れません。側のCMの方に嘴を押さえていただき、かえしの付いた釣り針を慎重に外し、絡んだ糸を歯で切って体から引き抜きました。これが羽を痛めない最良の方法です。
他に外傷は無かった様で、すぐさま放していただき、元気に飛んで行きました。
平日でしたが、漁港の中には10人ぐらいの釣り人、オオグンカンドリの採餌スタイルからしてこの様な事故は何時起きても不思議ではないですね。
フレーム一杯に入った写真を視ると、

① 口にナス型オモリが見えます。落とし込み釣りの釣果を捕食したようです。 ② 釣り餌のゴカイが付いたもう一本の釣り針。 ③ 釣り糸が見えます。
「オオグンカンドリに触ることが出来た!」という「鳥助けのご褒美」を戴いて、その後は2羽のオオグンカンドリの撮影を楽しみました。
オオグンカンドリは好きな海鳥です。滅多に無いチャンスに、1,000回を越えるシャッターを押しました。 やっと写真の整理が終わり、これ以降、「編隊飛行」、「採餌再び」、「餌の横取り」、「飛翔姿」、「羽繕い」と、分割しての投稿を予定しております。
今回の「事故」につきましては、初回につき長文となりましたことお詫び致します。
(撮影日:2018.09.19)
尚、その後の2羽の元気な様子をブログや鳥友からの情報で知り安心しております。
**********************************************************************
長くなった序でに、

昨夜の中秋の名月です。 (2018.09.24 23:20’)
最近のコメント