銚子のカモメは識別不能
今日の野鳥は、先日の銚子遠征で撮った鴎です。
鴎と書いたのも、カモメ類に対する識別能力の無い私にとっては適正な表現と思ったからです。
銚子市犬若の海岸に、足の黄色いセグロカモメ大の鴎が居ました。
綺麗なスマートな姿の鴎です。 完全な夏羽に換羽する前でしょうか、首から肩にかけて茶色の斑が少し残っています。 問題は黄色の足です。
この個体、ホイグリンカモメ?、キアシセグロカモメ?、はたまた、ニシセグロカモメ?。
いつも野鳥情報を下さる先輩に写真を送り調べて貰うと、「タイミルセグロカモメ」ではないかとの回答。
「タイミルセグロカモメ」とは? 図鑑で調べたところでは、シベリア西方の北シベリア低地にあるタイミル半島付近で、その西側で繁殖するホイグリンカモメ(別説ではニシセグロカモメ)とセグロカモメが交雑繁殖した、ハーフの個体群を言うそうで、かなりの個体数が渡来するそうです。
以下は、同じ場所に居た、第1回冬羽と第2回冬羽と思われる幼鳥の写真です。(もしかすると只のセグロカモメかも知れません。)
第1回冬羽と思われる幼鳥。 風が強くて後ろから煽られています。
同じく幼鳥達です。
砂浜を闊歩する幼鳥
嘴の色からすると第2回冬羽の幼鳥の様です。
カモメ類に入り込むのは時期尚早の様な気がしてなりませんが、以前に買った文一の「カモメ識別ハンドブック 改訂版」は持っています。
そして、「日本の野鳥590」に続く、今年1月末発刊の(真木さんの)「日本の野鳥650」も一昨日入手しました。その数冊をもとに同定をしても、カモメ類の識別は容易なものではありません。私の見立てでは、ホイグリンカモメかキアシセグロカモメだったんですがね。
幼鳥期間が長く、夏羽、冬羽の換羽の激しいカモメ類の識別は専門家でも難しいようです。「日本の野鳥650」のカモメ類の記載について、既に、「カモメ識別ハンドブック」の著者である氏原さんから氏のブログに訂正が載せられているのには驚きました。
「日本の野鳥650」の購入者で、ご興味のあるお方は、「『日本の野鳥650』のカモメ類について」という氏原氏のブログのタイトルの項を検索されるのも宜しいかと思います。
カモメ類の奥深さを初めて知った様な、交雑個体のタイミルセグロカモメとの遭遇でした。
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