初撮りのヤマドリ
戸隠の野鳥は連載は少し置いて、今日の野鳥は日本固有種のヤマドリです。
帰京前に貰っていた情報では、都内の某森林科学園でオスのヤマドリが見つかり人懐っこくて足元までやって来る。撮影には短焦点のレンズが必要とのこと。
送って頂いた写真や知人のブログを拝見し、これは是非にと、帰京2日目に初撮りとなるヤマドリに挑戦致しました。
現地に着くとヤマドリは草叢の中で採餌をしていました。聞いていたように尾羽が短いオスのヤマドリです。
ヤマドリはこれまでに何度も目にしたことがありましたが、私にとっては深山の野鳥で、写真に収めることはできませんでした。
ヤマドリとの出会いの一つですが、社会人となって3、4年目に会社の先輩に誘われ丹沢山系表尾根の沢登りに凝ったことがありました。リュックサックに軽食を詰め、滝の下流の草叢に落葉でリュックを隠して沢登りに興じ、いざ休憩昼食をとリュックを隠した場所に戻ってみると、そこに尾羽の長いオスのヤマドリが居て、我々の姿を見ると悠然と山の中に逃げ込みました。
リュックは無残にも散弾銃で撃ち抜かれた様に大きな穴が開けられ菓子の大半が啄ばまれていました。でもその時に観た長い尾羽をしたヤマドリの綺麗なこと、今でも忘れられません。
羽色はまさに若冲の絵から抜け出た様に鮮やかで、薄日を浴びて首周りの羽は黄金色に輝いていました。
昔、幼少の頃、猟師の撃ったヤマドリの長い立派な尾羽を頂いたことがありますが、ヤマドリは(亜種コシジロヤマドリを除き)今でも狩猟鳥だそうです。ならば、キジの様に人工繁殖に力を入れて多くの放鳥は出来ないものでしょうかね。
最後に「百人一首」の中から、歌聖・柿本人麻呂の有名な山鳥の詠歌を
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
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