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2019年6月17日 (月)

北米東海岸の野鳥(メイン州遠征)

今日からの「北米東海岸の野鳥」は、かなり遠い昔、アメリカ赴任中に訪れた北部メイン州の野鳥達です。

赴任中に2回、野鳥撮影で遠出をしました。その1回目が前出のフロリダで、2回目が、このページでご紹介するメイン州でした。

メイン州は、アメリカ合衆国最北東端の州で、Moose ( ヘラジカ )の住む奥深い森林と、ロブスターをはじめとする豊富な魚介類や珍しい海鳥などが生息する海を持つ、風光明媚な、それは素晴らしい州です。

このメイン州の海に生息する海鳥の中には、欧米人の間で特に人気のある Atlantic Puffinニシツノメドリ )が居ます。 この鳥を撮りたくて、 Atlantic Puffin が生息する最南端の小島である Machias Seal Island (マキアスアザラシ島)に単独撮影行を敢行しました。

期待する野鳥は、大きくて扁平な嘴を持つひょうきん顔の Atlantic Puffin でしたが、その島では、 Arctic Ternキヨクアジサシ )や Razorbillオオハシウミガラス )も期待できるとのことでした。
Machias Seal Island は、上陸の人数が制限され、天候によっては出船できない日が続くとのことで、どうせなら育雛の季節にしようと7月の中旬に2日の予約を入れました。もちろん、飛行機での遠征である事、追加の休みは貰えない事を考えての予約でした。
下は、メイン州の地図です。 

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目指す Machias Seal Island は、Cutler の沖合いにあります。

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Pittsburghを経由してBangorに降り立ち、一路海辺の町Cutlerへ。Cutler へは、Bangor から Rt.222→ Rt.1→ Rt.3→ Rt.233→ Rt.198→ Rt.3→ Rt.1 と辿り、Machias 市内を抜け、海岸沿いの Rt.191 で行きます。Machias からは30分弱の道のりです。Rt.1 は歴史のある街道ですが、途中は何もありません。Cutler には宿がなく、Machias のモーテルを予約しました。

Cutler は、海岸沿いに在る小さな漁村です。氷河の削ったフィヨルド海岸の奥に位置し、潮の干満の差が6~7mと大きく、ロブスター漁の良港として、又、干満の差を利用したサケマスの養殖漁業の町として栄えています。

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そして、目指す Machias Seal Island への出航場所ともなっています。右手の少し大きな小船が探鳥客を島まで運ぶクルーズ船です。

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Machias Seal Island までは、約9マイル、船で約1時間半かかります。

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目指す海鳥王国"Machias Seal Island"です。名の通り、島の周りには アザラシが生息し、波間には沢山の Atrantic Puffin が浮いています。標高の低い小さな島で、荒天時には島全体が波に覆われるのではと心配します。

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総勢17名。熟年のカップルが多い中、NC州の隣町から来た若いカップルは、先週から予約してこの日を待っていたとのこと。先週はハリケーンで、昨日も荒天で出航取り止め、しきりとあなたはラッキーだと言ってくれました。
海路は晴れてベタ凪で、片道約90分で島に到着。島の周りでは海中に潜って採餌中の Atlantic Puffin がそこらじゅうに見えます。

島の裏手を回りアザラシを観察してから上陸。上陸前に、島を管理するカナダ政府への上陸申請書にサインした後、船長が各人に40cm程の棒切れを手渡し、上陸時の注意事項を説明。棒切れは、Arctic Ternキョクアジサシ)の頭部攻撃から身を守るための道具で、移動中は常に頭上で棒切れを振るようにとのこと。島の中央の灯台まで辿り着く間にも小道の傍らのいたるところに Arctic Tern の卵があり、卵を守るための侵入者への攻撃を数度受けました。

右上の写真の灯台の右手に見える四角い小さな箱(下の地図の黄色い四角)は、島の二箇所に設置された木製のブラインド小屋です。4~5名が入ると満杯の大きさで、600mmの長玉を操作するには至難の業でした。

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【Machias Seal Island】
  カナダ政府が発行する島のGuide Mapを加工しております。

北大西洋上に浮かぶ約15エーカー(6万㎡/1万8千坪)の広さの小さな平坦な島です。 アメリカの領土ですが、カナダの沿岸警備隊が管理をしています。海鳥の営巣地で、南限といわれる Atlantic Puffin の他に、Razorbill Arctic Tern の営巣地ともなっています。

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ブラインドから眺める島内の様子。

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Atlantic Puffin は周りのあちこちの岩の下に営巣し育雛しているようでした。偶に親鳥が口いっぱいに鰯を咥えて帰って来ますが、なかなか好機にシャッターを下ろせません。滞在時間は正味3時間と決められていて12時20分に島を出発し帰途につきました。

註)この記事は、「北米東海岸の野鳥」を掲載するために、以前運営しておりました「瑞鳥庵HOMEPAGE」の記事を再編集したものです。遠征時期をあえて記しておりませんが、かなり古いレポートとご理解下さい。 ちなみに写真はリバーサルフィルムをスキャンしたものです。
次回、明日からは、島で撮った野鳥達を掲載いたします。

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