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2015年9月24日 (木)

(創作珍鳥)ホウオウモドキ

NATURE/HUMOR SERIES NO.22 (2006.04.29)

A FIELD GUIDE TO LITTLE-KNOWN & SELDOM-SEEN BIRDS OF JAPAN
日本の知られざる珍鳥の図鑑 (第22弾)

ホウオウモドキ (Phoenix similis)

目、科、共に不定。体長75cm、翼幅150cm程と伝えられる。
尾羽を除き架空の鳥とされる鳳凰に酷似し、「仙境に棲む華麗な珍鳥」と報告されているが、近代の観察例がまったく無く、現存していたかどうかも今もって不明である。
絶滅種とされているが、孔子の生きていた800年ほど前の宋の時代の書物に、鳳凰の絵に混じり、飾り尾羽を持たない鳳凰に似た鳥として彩色された写生があったとのことであるが、残念ながら元の時代に火災に遭い消失したらしい。また、日本でも、鎌倉時代の書簡に、熊野の仙境に棲む摩訶不思議な鳥としての記載が残されていたらしいが、このホウオウモドキかどうかは定かでない。
熱心なコイン収集家の御仁には既に周知の事実ではあるが、現在、公の場にホウオウモドキの唯一の記録?として残るものに、昭和37年製の十円玉があり、裏面の有名な宇治の平等院鳳凰堂の甍の飾りにホウオウモドキの姿がある。収集家の間では、鳳凰を尾羽が大きく垂れ下がるニワトリの「おんどり」に例え、このホウオウモドキの十円玉を、尾羽が垂れ下がっていない「めんどり」が描かれているものとして、「メスの十円玉」と呼んでいるが、十円玉には変わりない。エピソードとして伝え聞くところによると、これは、鳥類研究家でもあった大蔵省造幣局の某有名技官が、十円玉の型を取るときに、意識してホウオウモドキを掘り込んだとされている。
昭和37年当時は、未だ「日本野鳥の会」が財団法人化されてもなく、この某技官のおふざけに誰も興味を示さず、十円玉の珍事がクローズアップされなかったために、造幣局も市中からの一斉回収をしなかった。もし、当時、うるさいことを言う団体が居れば、回収されて、この世に昭和37年発行の十円玉は存在しなかっただろうし、運良く回収を逃れた十円玉には大そうなプレミアが付き、コイン収集家の間で高値で取引されていたであろう。
下の絵は技官が参考にしたホウオウモドキの想像図で、確かにひらひらとたなびく飾り尾羽は無く、めんどりの尾の様に跳ね上がっている。

Hououmodoki

■探鳥のコツ
仙境の存在が皆無となった現在の日本では、探鳥は先ず無理であろう。昭和37年の十円玉を覗いて想像するしかない。

■探鳥特殊機器
虫眼鏡、または、ルーペ(推奨品:PEAK ANASTIGMAT LUPE 7X )

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