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2015年8月16日 (日)

(創作珍鳥)サオシギ

NATURE/HUMOR SERIES NO.10 (2006.01.02) 

A FIELD GUIDE TO LITTLE-KNOWN & SELDOM-SEEN BIRDS OF JAPAN
日本の知られざる珍鳥の図鑑 (第10弾)

サオシギ (Numenius longustalea)

チドリ目シギ科。ダイシャクシギ属で最大のシギ。体長70cm、翼長110cm程。竿の様な嘴の長さはホウロクシギの20cmをはるかに超え28cm程との記録があるが、現在は絶滅種EXに登録されている。
他のシギ類と同様にユーラシア大陸の亜寒帯で局地的に繁殖。中国、日本には旅鳥として春秋に飛来していた。中国は北京南西の易水、日本では水俣湾沿岸が探鳥地として有名であった。
「漁夫の利」で知られる、前漢の書籍「戦国策」にある、易水が舞台の「鷸蚌相争(いつぼうそうそう)」の寓話に出て来る鷸(=鴫/シギ)は、実はこのサオシギであるとの識者の論説が存在するが、詳細は不明。蚌(=溝貝/どぶがい)は、ドブガイ、カラスガイ、ハマグリ等の大型の貝類であり、大型のシギの餌となることからも寓話の鷸はサオシギとする説は妥当性を有す。
日本では、水俣湾の干潟に少数の群れが春秋の渡りの季節に旅鳥として毎年観察されたが、昭和30年前後に、その数が急速に減少し、昭和31年(1956年)4月に最後の1羽が観察されたのを期に絶滅したとされている。
絶滅の原因は、水俣湾の魚介類に含まれたメチル水銀による神経系中毒性疾患障害と推測され、水俣病特有の四肢(鳥の場合は両翼、両脚)末端の感覚障害、小脳性運動失調、両側性求心性視野狭窄、中枢性眼球運動障害、中枢性の平衡機能障害等を引き起こし、鳥類に必須とされる全ての運動感覚を喪失したことによる絶滅と推定されている。
鳴き声は、ダイシャクシギ属の「ホーイーン」、「ホーヒィーン」に似ているが、少し声高に「アーイーン」と鳴き、志村けんの「ばか殿」が発す声に似ていた。

Saoshigi_2

■探鳥のコツ
絶滅種であるが、ホウロクシギ、ダイシャクシギの群れの中で見つかるかも。 ただ、ホウロクとダイシャクの区別さえ難しい。

■探鳥特殊機器
釣竿。デコイに使用。

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