冬の道東の野鳥 ⑫ シマフクロウ
r道東シリーズ第12弾は、今回のツアーの目玉の一種であるシマフクロウです。
川中に生簀が設営され、夜間照明の下に遣ってくるシマフクロウが撮れる「鷲の宿」での撮影です。
当夜の夕食と宿泊も「鷲の宿」に設定してあり、幹線の除雪作業の影響で少し遅れ、夕刻5時半に到着、そそくさと夕食を済ませ早速撮影に入ります。
撮影(設定)条件を聞いて空撮りをしますが、428のレンズにDXでは大き過ぎて、多分、羽を広げたシマフクロウははみ出すだろうと思い、サブカメラ(DX)に150-500のズームをセットして条件を設定します。が、F値が5から6.3と大きくてこれも駄目でしょう。
予定では12時まで撮影して、明日の早朝は5時半から「鷲クルーズ」の船に乗る計画です。
待つこと数時間。夜10時を回ろうとしてもシマフクロウは一向に現れる気配無し。
「夕刻5時過ぎに鳴声がしていたが、聞こえない。多分、海に出て採餌をしている。だから今夜は出て来ないかも。」と宿の主人の談。・・・・・暗い部屋の中に、もっと暗ぁーい雰囲気が漂い始めました。
昨日は朝の2時ごろにやっと遣って来たとか。 10時に寝て2時に起きて撮ると言うガイド泣かせの輩も出て来て騒然となるも・・・・・
「宿の裏手の木に若鳥が止まっている。」との朗報が飛び込み、気を取り直すものの、「若鳥は生簀には来ない。」と言う。 また、暗ぁーい雰囲気に。 ついには「声がデカイ!」と言うお叱りも・・・。 皆苛立って来ました。 これで出ないと最悪です。
そして10時過ぎ。 裏手で鳴声が!
宿のオーナーによると、声の主は成鳥とのこと。ついにチャンスが訪れたとばかりに、騒がしかった撮影場所は人も固まって閑古鳥が鳴くような静寂な環境に。
その内、宿の奥さんが生簀にヤマメを追加して下さり、
暫くして、背後から黒い影が・・・・・!
シマフクロウです!
夜10時42分。 いきなり生簀脇に現れました。 土砂降りの雨音のようなシャッター音でした。
生簀で採餌した後の飛び上がり。 何とか428xDXの枠内に納まりました。
左足の足環の色からすると、雄成鳥のシマフクロウだそうです。
何度か生簀に入って採餌した後、
川の上流に向かって飛び立って行きました。
撮影が終わった後の皆の変わり様の凄かったこと。 「豹変」とはこんな様を言うのかとも、「終わり良ければ全て良し」とも・・・・・。
兎に角、撮れて良かった。 皆嬉しそうでした。
下は、ズームレンズで撮った飛び立ちのシーンですが、暗いですね。
当夜、1時まで粘った御仁も居られたようでしたが、出たのはこの1回だけだったそうです。
いずれ近い将来にまた挑戦でしょうかね。
後で聞いたことですが、この宿の前の川は、昔、「鷲の生る木」で有名だったサシルイ川とのこと。 変わりましたね。
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今日は、東日本大震災のあった3月11日。 もう4年も経つのですね。
改めて、被災地の早期復興と亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り致します。
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